本格的にロードバイクを始める1台としてまず候補に入れたいモデル。トータルレースバイクとして、性能を全方位で向上させた第9世代「TCR」。最上の軽量性を追求しながらも、ペダリングパワーをしっかりと推進力に変換する剛性も随一。その結果、クラス最高の重量剛性比を獲得している。さらにエアロ性能と快適性も向上し、ヒルクライム・クリテリウム・ロングライドなど、まさになんでも来いのオールラウンドなレースバイク。
しかも、価格設定が大幅に安くなったためレースを始めたい方には最高の買い場が到来したといえます。
しかしながら、より空気抵抗の少なく平坦の巡航性能が高いモデルや見た目のカッコよさを求める方はプロぺルシリーズもご検討ください。


TRUNCATED ELLIPSE TUBING
新型TCR ADVANCED SLでは、従来の「ティアドロップ」形状のチューブと比較して、より広い範囲のヨー角で一貫して抗力係数を低減する、楕円の後部を切り落とした新しい翼型形状を採用しています。また、実走状態のパフォーマンスを最大化するために、ダウンチューブとシートチューブの両方に標準的な600ccのボトルを取付けた状態でCFDにより設計されています。そこから、ドイツのインメンシュタットにあるGST風洞設備で、フレーム、フォーク、コックピット、ホイールを含むシステム全体の改良を行いました。


ホース類などが内蔵され、すっきりとしたヘッド回りとなり空気抵抗も低減した。

COMPONENTS INTEGRATION
エアロロードバイクPROPEL ADVANCED SLの開発において、従来のリムブレーキと比較してディスクブレーキは、無駄のない一体化により空気抵抗が低減することが判明しました。同様のことは新型TCR ADVANCED SL DISCにも当てはまります。従来のリムブレーキの位置(フォーククラウンの前または後ろ)は、空気の流れを乱れさせます。ディスクブレーキキャリパーをハブ周辺に配置し、フォーククラウン部分を「オープン」にすることで、空気の流れがスムーズになります。また、前方にあるタイヤとホイール外周部がすでに空気と接触しているため、ディスクキャリパー自体には影響が少ないのです。さらに新型TCRは左右対称形状のフォークを採用することで、空気の流れがよりスムーズになりました。フレームとフォークに加え、新しくエアロダイナミクスと快適性を追求したCONTACT SLRハンドルバーも開発され、エアロダイナミクスのみならず、人間工学、ユーザーフレンドリーなメンテナンス性をスマートにバランスしています。


DYNAMIC WIND-TUNNEL TESTING
エンジニアリングと開発の最初のフェーズが完了した後、GST風洞実験施設でのテストに移行。実際にライダーが乗車している状況を最適にシミュレーションするため動的マネキンを用い、人間でテストする場合におけるライダー固有の一貫性のない変数を使用してしまうことなしに、現実世界におけるライディング時の力学と条件とを再現。他のブランドは通常静的マネキンを使用しますが、動的マネキンならライダーのペダリング時の空力効果を正確に明らかにすることができます。テストではヨー角は-15~+15度の範囲、風速は24mph(40kph)を再現。動的マネキン、回転するホイール、動くドライブトレインにより、できうる限り最も「現実世界」に近い空力解析を行うことが可能となりました。この骨の折れるテスト手順により、新しいTCRのデザインを生み出し、ライダーとバイク一体での空力を考慮したシステム全体を最適化することができたのです。
Dynamic Wind-Tunnel Testing

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今回入荷のTCRはもっともお買い求めやすいアドバンスド2グレードながら2x12スピード・油圧DISCブレーキ。

初めからチューブレスシステムを搭載!